昨日に続いて分離型ストーブの話をしよう。日本の新進メーカーが、液体、ガスそれぞれのジャンルで新製品を発売する。これって結構、僕にとってはセンセーショナルな事件であった。何しろそのメーカーが以前に発売した小型ランタンとストーブは、その頃誰もが描いていたバックパッキング用ランタンとストーブの概念を打ち破る超軽量なものだったからだ。アウトドア愛好者なら誰もが知っているスノーピークの天と地だ。その軽量コンパクトな設計は、誰もを驚かせるに足るだけのインパクトを持っていた。まぁ、細かなことを言えば、あれやこれやの注文はあるのだけどね。 で、発売されたのが、ギガパワーストーブ BFとWGだ。とりあえず、ガスを燃料とするBFの話をしよう。このストーブ、2800kcal/hの出力を持ちながらガス消費量は、150g/h。恐ろしくガスを食わない点を売りものにしている。
この数字、例えば、EPI最小再軽量のSTRAストーブが2000kcalで166g/h、アルパインストーブ3型が3360kcalで280g/h、コンパクト低燃費が売り物のプリムス製世界最軽量モデルP-113で2300kcalの150g/h、P-131が2700kcalの190g/hだと言えば、その低燃費ぶりがうかがい知れると思う。
スノーピークのデータは、専用カートリッジ(プロパン混合)を使った場合のデータであり、他社のデータがどのカートリッジを使ったものか明記されていないので、単純な比較にはならないが、その燃焼効率の良さは伺い知れる(時間があるときに、我が家のガス製品と比較してみたいとは思うのだが、新品の同性能のカートリッジを買い揃えるのは、結構出費がかかるなぁ……)。収納サイズも私が持っている機種の中では、もっともコンパクトに仕上がっている。各部造作の仕上げも良くさすがスノーピークと思える仕上がりだと思う。フレームはアルミの削り出しですよっ。道具好きの気分をくすぐるじゃありませんかっ!
とはいえ、使ってみて気になる点が全く無いわけではない。まず、点火装置はタンク側に設置されていた方が使いやすいと思うし、ラージアーバータイプが用意されているとはいえ、風防周りで強制的に収束されて真上に直噴する燃焼システムは、風防が赤熱化することを考えても現実的な熱効率の面からは不利なようにも思える。こう書くと、ますます燃焼効率テストしなきゃならないと思うのであった。
そして、最大のウィークポイントとも言えるのが、燃料チューブからジェネレータへ向かう部分が真パイプ直付けでほとんど補強らしい補強がされていない点だ。実際、気になって少し力を加えたら、根元部分から、いとも簡単に曲がってしまった。多分ハードな使用条件では、最大のウィークポイントだと思う。何気なく力が加わってしまう部分だけになんらかの対策を考えたいと思っている。
手元にギガガスが無かったので、写真はプリムスはめてあります。
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