現在発売されているスノーピークの分離型ガスストーブには、五徳とバーナーヘッドの大きさが違う2種類が用意されている。出力はともに2800Kcal/h。バーナーヘッドに風除けリングを標準状態で装備することで、風にも強い製品に仕上がっている。
標準サイズのBFストーブに関しては、以前にご紹介したのだけれど、ラージタイプのBFストーブについて思ったことを少しばかり書いてみたいと思う。
ラージアーバーと呼ばれるこのストーブ、五徳とバーナーヘッドが大型化した以外は、通常のBFストーブと大きな差は感じない。大型化に伴う重量増は、122gある。122gといえば、最新のコンパクトガスランタン1個分。歩きの旅では考えさせられる重量増だと思う。
確かに大型の鍋には使い良いサイズになった。しかし、良く炎を制御しているとは思うのだが、当然のことながら、縦型のソロクッカーでは、外延部外周から舐めるように火が上に上がる。平型のクッカーを使うべきだと思う。
そう考えていくと、より大型の鍋を使った3~4人のパーティでの共同装備として適したストーブなのだろう。
標準のBFストーブと同様、丈夫そうだが固目のフューエルチューブは、ガスカートリッジの位置をある程度限定させるし、自動点火装置はバーナーへッドの下に位置し、消化後の再点火の際には火傷等注意が必要だ。
点火ボタンをタンク側に設置して欲しかった。
十数年前に他メーカーがやれたことを、今なぜやれないのかなぁ?と不思議に思う。多少コストが増加しても、良い製品を作るのがスノーピークのスタンスではなかったのかな? ゴカイダッタラ ゴメン。
スノーピークによるとワイヤーハンドルの火力調節ノブは、グローブをしたままでも使いやすいと言うが、グローブ無しでも使いやすい工夫が必要なのではないかと思う。また、ガス検のタグがワイヤーハンドルに付けられているのもいただけない。回すたびに引っかかり、グローブをしようがしまいが関係なく回しづらい。
また、4本脚は鍋を安定して支えると言うが、僕のものは、若干脚が歪んでいるのか鍋を置くとガタツキが生じる。鼎の3本脚なら、経年変化で脚が歪んでもガタツクことはないはずだ。燃焼中、赤熱化して赤く変色するレッドリングはなるほど格好いいのだけどなぁ。
スノーピークのアイアングリルテーブルに装着可能というこのストーブ。トレッキング用というよりも、むしろオートキャンプのサブバーナー、あるいは、それこそアイアングリルテーブルの専用ストーブとして開発されたのではないか?と妙な勘ぐりもしてしまった。僕もオートキャンプのサブバーナーとして使うことが多くなりそうなストーブだと思う。これから1台目のトレッキングストーブを買おうと思っている方には、ただのBFストーブをおすすめします。
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