カッコいいというのは、無価値なものにある一定の存在意義を与えるものである。中身が無いのにモテまくるおっちゃんとか……。無論、かなりのやっかみが入っているのですけどねぇ。
さて、SOTOのG'zシリーズのGバーナーも私にとっては、そんな感じの存在。黒い厚めのナイロン地ケースに収納されたアルミ押し出し材とステンレスボディのキャンプストーブ。他には無いBOOK式の折りたたみ風防と五徳。うーん、メカニカル! 大体、我思うに、道具好きは、このメカニカルでアルミ削り出し、押し出し的アイテムに滅法弱い。雑誌で初めて見たときにカッチョイイなぁと気になってしまったのでありました。とはいえ、実用性に疑問が残りましたし、既に大量のキャンプストーブを持っ ていましたのでついつい忘れた存在に……。
ところが一昨年だったかなぁ、ふらっと訪れたコーナンのキャンプ道具売り場 で巡り合ってしまったのですよ。投売り価格の彼に……。2500円也。
店内で実物をあれこれ触ってみると、思ったより重たい。しかも、きちんと作ってあるので砂などを噛んだら畳むのも大変そうと頭ではわかっていたのですが、ついつい掴んでレジに並ぶ人になっていたのでした。
で、実際の使用感なのですが、まず、大きな鍋は乗らない。説明書によれば、16センチまでとのこと。折角2500カロリーもあるのに勿体無いなぁ。バーナーがトーチのように細く上がるので鍋底の一点に当たる。ま ぁ、バーナーパットでなんとかなる話なのですけどね。そして組み立てるのも噛み合わせがきちんとしているため、少しばかりコツがいし、やはり砂などが入ると組み立て辛い。そして、風防つきのはずなのだけど、風に結構弱い……。四角いから当然足は4点接地で地面に置かなければならず、風防の下部分(▼の下部分)も出っ 張っているので平らな場所じゃないと使えない。それに重いんですよ。380グラム。カセットガスを暖める方法が無いから、寒冷仕様のカセットガスを使っても冬場はキツイだろうなぁなどなど、いやーんな部分ばかりが目立ってしまう始末。
結局、オートキャンプのテーブルの上などかなーり限定的な用途でしか使えないバーナーといった印象。
もちろん、カセットガスの接続部を薄く仕上げるための工夫とか、収納方法とかいいところは沢山あり、世界のどこにもないバーナーを作ろうという新富士バーナー技術者の意気込みが感じられるのですよ。でもなぁ…、アウトドアで使う道具だってことを、つい忘れてしまったんじゃないかなぁと思う。もしくは、もともと限定的な用途しか想定しなかったのかなぁ。
いずれにせよ、多分、もうキャンプに連れて行くことはないんだろうなぁと、また道具を増やしたことを反省しつつ道具箱の隅へと追いやられたのでありました。カッコいいだけに残念。
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