息子と野鳥を見に行くために、ダンボール箱を開けている最中、ちょっと懐かしいものを見つけた。「Backpacker's Cache」、アメリカのGARCIA MACHINE社製。熊から食料を守る強化樹脂製の食料コンテナだ。
今から十数年前、友人と知床半島へテコテコ歩きに行った際、食料を熊に与えないために購入したもの。REIかキャベラズで入手した記憶がある。当時の価格は、80ドル前後。今はどんなもんかなぁ? とネットで検索してみたら、日本でもアウトバックという熊対策用品を取り扱うショップで販売されていた。
使い方は、匂いのする食料をビニール袋に納めて封をし、コンテナの中に収納。蓋をはめ込み、コインでロックするとどんなに熊が踏みつけて噛み付い ても開けられないというもの。もちろんテントから離れた場所に置いておかないと、コンテナの意味はない。今や世界遺産に指定された知床だけに、現在では、テクテク勝手に歩き回るわけにはいかないのだが、当時は、入山書を書けば普通に歩いて知床岬 を目指すことができた。もちろん、遠く歩きまわるヒグマの姿に怯え、足跡を興味深く覗き込 んだ記憶がある。なにせ当時、近隣の人に聞いた話では、「知床の熊はさぁ、鉄砲で撃ってないから人を怖がらないし、餌持ってくるぐらいにしか考えてないんだわぁ」と脅されたのだから。
で、このコンテナだが、上部にある2ヵ所のアルミロックをコインを使って回して、PUSHと書いてある部分を押せば蓋を開けることが可能になる。素材の厚みは、ちょうど1円玉を3枚重ねたぐらいあるので、少なくとも人力で変形させ
ることは不可能だろう。
近頃、ガックリ体力が落ちてきて30Kg超の荷を背負って歩くことは、到底不可 能。熊避けフードコンテナの出番は2度 とないのだろうなぁ。
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