2006年7月30日日曜日

人気テント スノーピーク ランドブリーズの元祖DNA リッチウェル ノーム

Img_0193_1 アドベンハットという名のアウトドア用品店があった。オリジナルのテントやタープが掲載されたビーパルのモノクロ煙突広告。初めて訪れたその店は、あまりにも小さく、とてもオリジナルのテントを販売しているお店であるとは私には思えなかった。
当時、荒天でも晴天でも、シーズンを通して子供たちを含めた家族5人がゆったり眠れるテントを探していた。しかし発売されていたテントは、いずれも帯に短し、たすきに長しといった感じで、思い描いていた理想のテントにはなかなか出会えなかった。
その当時の理想はといえば、
1.テント全体を覆うフルフライタイプ。
2.風雨に強く、張るのが楽なジオシテックのフレーム。
3.張り綱を何本も状況に応じて張ることができる。
4.夏場も涼しく過ごせるようにメッシュを多用。
5.結露を防ぐため、フライと内幕の間は、十分なスペースがあり、スリーブに通気性も確保していること。
6.あくまでオートキャンプで使うため、テント全高は、160センチ程度。低すぎてはいけない。
7.エクスペディション仕様ではないので、フライカラーは自然な色。
といった具合である。
Img_0201_1 現在発売されているテントを見渡してもなかなかこの条件に当てはまるテントは見当たらない。それもそのはず、エクスペディション的要素を持ちながら、それでいて雨の多い日本のオートキャンプに適したファミリーテントを探していたのだから。
そんな時に出会ったのが、アドベンハットのオリジナルテント リッチウェルブランドのノームであった。上記の条件を満たしながらスクエアなフロアを持つ。
当時の雑誌から、スペックを抜粋すると「4~5人用●4シーズン●サイズ/260×280×172●素材/インナー・フライ:70-Dリップストップナイロン、フロア210-Dナイロン、ポール7075超超ジュラルミン●パックサイズ/22×53センチ●重量8.0kg 
購入価格は、値引き無しの9万7000円。オマケにアドベンハットのコーヒーマグをつけてもらった。
その使用感だが、抜群に良かった。雨の日は、フルフライが威力を発揮。フライのサイド部分を大きく横に張り出して内幕のサイド2箇所に作られたメッシュを開け放てば内部は結露しない。暑い日も、前後左右のメッシュで通気は抜群。風の強い日にも、ポールから直接張り綱を引き出せる構造で安心して眠ることができる。あまりの作りのよさに同じリッチウェルブランドのスクエアタープも追加で購入することになった。
購入してから、10数年、性能的な不満は一切感じずに過ごせたのは、日本の環境を知り尽くしたアドベンハット店主、横山氏の思いがあったからだろうと思う。
ある日、アドベンハットが店を閉じたことを知った。そしてしばらくして、なにやらノームと設計思想が近いテントがスノーピークから発売された。ランドブリーズである。アドベンハット横山氏が入社して設計に大きく関わっているのを知るのはその後のことである。
ネットオークション上で半ば伝説化され高値で取引されるヘキサウイングに比べ、検索エンジンでリッチウェルのテントを見つけることは難しい。多くの人たちにとってその程度の品であったのかもしれないけれど、私にとっても未だにパーフェクトなテントである。横山氏に素直に感謝だ。機会があれば、ノームの詳細なども写真入で紹介したい。
(ノームの写真は、ソニーマガジンデラックス 1993 キャンパーズグッズカタログより、無断転載すんません)



 



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