どうやらジェットボイルが人気らしい。250ccの水が100秒、500ccなら150秒ほどで沸くアウトドア用の調理器具なのだが、鍋底に仕込まれた蛇腹状の集熱装置、外周に回されたネオプレーンなど、お道具好きには堪らない機能的な造りも魅力的。
私がジェットボイルの現物を初めて見たのは2年ほど前のこと。や はり道具好きのM氏がキャンプに持参。構造の解説をしながらシュゴゴゴゴッとコーヒーを入れてくれた。
で、その時思ったのが、専用の鍋は1個しか無いわけだし、米なり、ラーメンなりを作ってしまうと、後はどーするの? という素朴な疑問だった。まぁ、単なる湯沸かしマシンとすれば、とっても優れているのだけどね。
もちろんM氏にそれを聞く勇気は無かったのだが……。
やはり、世の中には、そんな当たり前の使いづらさに果敢に挑戦する人もいるわけで自作で五徳を作って他の鍋も使えるようにと工夫している。 でもそうすると、熱効率は普通のバーナーと一緒だしなぁと、またまた少し疑問符なのではある。
現在、モンベルが代理店契約を結び、国内で販売されるジェットボイルには、五徳とガスカートリッジを安定させるアダプタが同梱されている。総重量410g。コッヘルとバーナーを合わせたシステムとしてとても軽量、だけどこれに新たにコッヘルを加えるとすれば特筆するほど軽くはないのではないか?
私がこう書くのも、この手の高熱効率コッヘルシステムの草分け的システム、マルキルのストーミーを持っているから。もう一つトランギアのストームクッカーもあるのだが、こちらは数名で使えるように鍋数も容量も大きいので、一人鍋というジェットボイルとはジャンルが少し異なる。
で、マルキルのストーミー。収納ケースも兼ねる鍋の容量は、1250ccと750cc。底にガスバーナーが仕込まれた五徳と風防を兼ねたケースに鍋をセットして使うことになる。総重量は610g。 バーナーに点火すると、底面から鍋肌を伝わって熱が上昇、効率良く鍋を加熱することができるというもの。構造自体は、トランギアのストームクッカーとほぼ同じだ。
念のための実測してみたのだが、室内気温22度で250ccの水を90秒で沸騰させることができた。全面が風防で覆われているため、少々の風でも気にすることなく調理できる。ジェットボイルはバーナー部が剥き出しのため、風のあるときはどうなのかなぁ? と興味津々。
ストーミーは、クライマーのために開発された調理器具。岸壁宙吊り状態でも調理できるように本体とガスカートリッジをぶら下げるチェーンが付属している。もちろん250のガスカートリッジもコッヘル内に収納しておける。
ジェットボイルは、収納状態から、使用状態、着火へ至るプロセスが完結していて非常にいい道具だと思う。一度きちんと使ってみたいとは思うのだが、ネックは1万4500円という価格。お湯を沸かすだけにと考えると少し躊躇する自分がいる。なにせすでに何台もバーナーを持っているのだから。M氏もう飽きていないかなぁ?
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現在国内で手に入るストーム型のストーブは、こんな感じ。
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